KUMIKOの庭ではツツジが咲き始めました。
生まれたばかりの赤ちゃん葉っぱ達から大人葉っぱ達まで様々な緑!!万緑の庭です。
リビングの窓いっぱいに広がる五月の緑の饗宴は、何物にも替え難い心地良さをもたらしてくれています。
駐車場の向こうの里山からは鳥の声が響き、気分は「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」です!!(山口素堂)
さて、先月より『森林と樹木とSDGs講座(以後森の講座)』始まりました。
四月は<早春の里山へ春の妖精に会いに行こう>です。
木々の芽がまだまだ小さい、青空が枝の間から透けて見える美しい春先の山が会場です。
今年も四月の講師を務めてくださるのは樹木医で森の案内人の十文字先生です。
ここは市街地より少し気温が低いので、例年であれば四月の回は桜が満開で、様々なピンクの景色が楽しめるのですが、今年はまだ開花前でした。
やはり今年の冬は寒かったことを植物から実感します。
山に向かう途中で出会うカツラの木です。
可愛いハート形の葉が印象的なカツラの木ですが、今はまだ花の時期で繊細な糸状の紅い花が咲いていました。
頭上にうっすらと紅色が広がっていますが見えるでしょうか?ちょっと遠いので拡大写真での解説です。
9月回では、隠津島神社叢(鎮守の森)でカツラの古木に出会えます。
見る者を圧倒する威風堂々とした大樹は、その時期、落ち葉が甘い魅力的な香りを漂わせていますので皆様に見て頂くのが今からとても楽しみです。
さらに西の郡山市湖南町赤津には国指定天然記念物で県指定緑の文化財「赤津のカツラ」があります。
神木伝説があるのもなるほどと思わせる大きな大きなカツラは一見の価値有りです。
四月の回の主役カタクリの花です。
こんなに蕾が沢山集まっているカタクリを初めて見ました。
太陽が昇り、暖かくなって・・開花しました!
群生です。
白いキクザキイチゲです。
珍しい薄紫のキクザキイチゲを見ることができました。
その他ミスミソウ、エンレイソウ、ニリンソウ、トリカブト(!)と次々現れます。
スプリングエフェメラル(春の妖精)達は妖精という表現どおり、小さくて可憐で、出逢った人を幸せな気持ちにしてくれます。
開花の期間が短く、毎年同じ時期に同じ里山に来ても出逢えるとは限りませんので、なお幸せを感じます。
最後にホオノキです。
美しく、存在感たっぷりの姿には毎年魅了されています。
来月には劇的に緑豊かな姿に変わります。
郷土料理の朴葉味噌に使われるあの大きな葉が繁り、大きな白い花が咲く様子には感動です。
五月の回は<新緑の里山で木々の芽吹きを見よう>です。
今年はお陰様で森の講座を始めて11年目になります。
昨年までは設計事務所が発信する山と木についての講座ですので『木の家講座<森の木が家になるまで>』としていましたが、トレンド?を入れて『森林と樹木とSDGs講座(略称「森の講座」)』と名称を変えました。
講座を始めた2012年頃は4月はまだ寒く、残雪もありました。
最近は雪も全く無く、わずか10年で温暖化が進んでいることを実感します。
そんな温暖化に対し、何かしたいという思いから始めた『森の講座』。
森の木々がCO2を吸って酸素を出すことが大きな温暖化抑制になることは周知の事ですが、その為には植え⇒育て⇒伐り⇒使う、という循環が不可欠な事を伝えたいと思います。
森の魅力、木の魅力、林業の事、市場や流通など織り交ぜながら。
KUMIKOの近くのリンゴ畑ではリンゴの花が咲きだしました。
今年の秋は豊作でありますように・・・。
暑くなったり、寒くなったり、陽気が一定しません。どうぞくれぐれもご自愛くださいね。
ではまた次回お会いしましょう。
ご機嫌よろしゅう・・・。
福島の木の家KUMKO番人より 2022.5.1
ふくしまの木で造る木組みの家KUMIKO
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二級建築士・インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・照明コンサルタント・福祉住環境コーディネーター・
ふくしま家づくりマイスター。ハウスメーカー勤務を経て現職。
<森林、樹木と木の家SDGs講座>案内人。