今回から「人生100年の住まい」を考えますが、その前に今一番何が問題なのかを知って置く必要があります。
それは皆さんご存知の「地球温暖化」です。
昨年10月に国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の評価報告書で明らかになった衝撃的な事実として「2040年地球滅亡へのカウントダウン」が世界各紙で報じられた。
このことは簡単に言えば現状のままでは、地球上の「人間を含めた生き物の生存が危うい」と言うことです。
地球は太陽光で温められ、地球から宇宙に逃げる熱を※「温室効果ガス」が防ぎ、私達の生活に適した温度にしてくれています。
・温暖化の一番の原因は二酸化炭素です。
私達が自動車や飛行機を動かしたり、電気を作るのに石炭、石油、天然ガスを燃したり、ゴミを燃したりすることで排出されるのが二酸化炭素です。
・二番目は家畜の牛や豚などのゲップや天然ガスを掘り出すときに出るメタンです。
※温室効果ガス:地球環境と宇宙環境の境にあり、二酸化炭素やメタンなどの種類がある。
上の絵から説明しますと、橙色(暖色)の部分が温暖化を表します。
ここからは、人間が二酸化炭素やメタンを作り続けると地球全体が橙色(暖色)に包まれ、現状のままだと地球滅亡への限界が「2040年」だと言うことです。
「人生100年の時代」が来ているのに地球環境は「人間を含めた生き物の生存が危うい」状態になっているこの現状を、我々はどう捉えるか大変な課題を突き付けられています。
私達はこの課題に答える住まいを提供することが使命と考えています。
次回はその解決方法を具体的に探ってみたいと思います。 嶋影
1級建築士・有限会社建築工房 管理建築士・合同会社地球と家族を考える会 代表社員
主な設計にVILLA SANPEI・郡山市立安積第二小学校体育館・(社福)なのはな保育園