KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります

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KUMIKOの番人が日々を綴ります
2014年05月11日

須賀川映画祭☆

赤ちゃん葉っぱから成人葉っぱまで木々の緑が色とりどりで、街中がキラキラとした生命の息吹に包まれています。
須賀川では唐松も芽吹き始めました。
冬枯れの状態から一気に芽吹くカラマツの姿に元気を貰えそうです。
これから、万緑となるまでの短い期間、木々達から生きる力を大いに頂きましょう。

KUMIKOでも新しい葉っぱが生長しています。
写真は昨年の木の家講座の折に拾ったドングリから芽が出たナラです。こんなに大きくなりました。

昨日・今日と「すかがわ国際短編映画祭」が市文化センターで行われています。
http://sisff.littlestar.jp/
ポスターがとても素敵です。

この柔らかさがなんともいえず小さな町のほんわかとした映画祭の雰囲気を上手に表現しているので、F・Bからコピーさせて頂きました。

今年は国内16作品、海外10作品を上映予定だそうです。
今年で26回目と息長く続いている『世界一小さな映画祭』です。

番人も最近久々に映画を見て来ました。
それも立て続けに2本!
大きいスクリーンで見る画面は臨場感&迫力共に満点!!あんまり大きすぎて酔いそうになりましたが・・^^;

一つ目は「人生いろどり」。

ピア映画生活から

徳島県上勝町で実際に行われている「彩(いろどり)事業」の軌跡を映画化したものです。
町の基幹産業のみかんが自然災害で全滅し、細々と野菜を売ってどうにか暮らしている、高齢者が人口の半分という四国で一番小さい過疎の町。
打開策として、山に豊富にある葉っぱを料理の彩りに使う「つまもの」として売り出そうと奮闘する話です。

いろどりは“彩り”から来ています。
料理の「つまもの」の彩りと、年を重ねても生きがいを見いだしていく女性たちそれぞれの人生の彩り。
主人公は60歳を超えた女性達です。

「いまさらこんな田舎で頑張っても意味ないよ」という友人に
「意味あるかどうかの問題でない!」と、葉っぱ販売を仕事して昇華させようと必死になる主人公。
ここがこの映画で一番大事なところ。この心意気で成功へと突き進んでいくのです。
キャッチコピーは「もうヒトハナ、咲かそ。」 !!

映画のエンディングで本物の徳島のおばあちゃんたちが笑顔で映ります。
平均年齢が70代だったような・・。
映画を見終わって、夜の少し冷えた空気の中歩きながら、もうちょっとがんばんなきゃな!と思った番人でした。

そしてもう1本が「WOOD JOB」。
三浦しをん著の「神去なあなあ日常」を映画化したものです。

高校を卒業してその後のあてのない男子が、携帯も通じない神去村で林業の見習い生となり、次第に山、林業、そして村そのものに魅了されていく過程を描いたものです。

林業や山について今時の若者の視点を通して描かれている(なんて高尚な言い方ですが、なんのことないヒルに食いつかれたり)のも実に面白いのですが、自然に対して次第次第に畏敬の念を抱く様になっていく、彼の人間としての成長ぶりを見ていくのがなんとも嬉しい。

彼ら林業家が生み出す材で造るKUMIKOの家から見れば、映画で林業や木の魅力を伝えてくれているのが本当に嬉しい。

そして、1年の研修を終えて横浜に戻った彼が、我が家の玄関に入ろうとした、まさにその時。
木の家の建て方をしているその匂いにつられて現場に吸い寄せられるように行き、そのままの足で神去村に戻るのです。

木の柱や梁が組みあがっていく、建て方真最中の現場の匂いは何とも言えずにいい匂いです。
私も主人公の気持ちがよくわかります。
実は、私も木の香りにつられて、鼻から先に引きずられるように材木屋さんに入ってしまった事があります。

その材木屋さんは国産材のみを扱う、今では珍しいお店でした。
だからなおのこと馥郁とした木の香が漂ってきたのかもしれません。
もっとも、ご主人は突然現れた私に驚いて、胡散臭い顔で私の顔を見ていましたが・・。

さて、木々の新芽の息吹きに喜んでいる間に足元では雑草が物凄い勢いで繁殖しつつあります。
先週より今週と、あっという間に庭一面が葉っぱだらけとなりました。
また雑草との戦いの日々が始まります。

来週は木の家講座2014の2回目<深緑の里山で樹木について知ろう>です。
樹木に包まれる中で樹木と地球環境について勉強をした後、森林浴です。

この爽やかな薫風の中、あなたの1週間が素敵な日々でありますように。
また来週。ごきげんよう。

福島の木の家KUMIKO番人より