KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります

KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります
2014年04月05日

☆須賀川桜まつり開始☆

今日は清明です。
二十四節季をKUMIKO便りに書き記す度、毎回「早」という前置きを付けたくなる番人です。
今回は、あぁもう春も本番に入ってしまった・・。1年の1/4が過ぎてしまった・・・焦る~。の気分。

3月は旅立ちや別れといった歌が巷に流れ、曲を聞いてはうるうるしているせいか、まだ今年も始まったばかりという気持ちでいられるのですが、
4月に入ると、入学や入社といった「始動」の空気が世の中に溢れ、ぼやぼやしちゃいられないぞという気分になるのです。

更にどこの桜が咲き始めたや、満開になったなど聞こえてくればなおの事落ち着かない心持ちとなり、早く動かねばと思ってしまうのは番人だけではないのではないでしょうか。

先週の30日はあったかくてKUMIKOもストーブを焚かなくても午後には24度までなりましたが、靖国神社の桜の標本木が満開となったニュースが飛び込んできてびっくり。
前日の暖かさで一気に満開となったようです。

須賀川の桜も遠くから見ると薄ピンクに染まってきています。開花はもうじきです。
「須賀川桜まつり」も4日より始まり、桜並木にピンクと白の提灯が繋がっている様がなお一層春本番の到来といった風情を醸し出しています。

このピンクと白の提灯がずらーと並んでいる様に毎年うっとりとさせられる番人です。
太陽の元見るのも良し、夜に桜と共に浮かび上がる様も良し、自分の心の内のどの琴線に触れるから心波立つのか、花見団子のせいだけではない!ハズ・・と思う番人でもあります。

ところで、桜がピンクに染まり始めると頭に浮かんでくるのが
「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」 (古今和歌集 在原業平)

咲いた、散ったと一喜一憂するこの季節は心が波立って落ち着かないものだという業平さんの雅な歌で、番人の4月は落ち着かない~!というものとはかなり違うのですが

「散ればこそ いとど桜は めでたけれ うき世になにか 久しかるべき」 (伊勢物語・82段・よみ人知らず)
散ってしまうから良いのだ、これがいつまでも満開が続いたら興醒めではないかという返歌に、うんうんとも思うのです。

ただ、失ってから涙を流すのなら、最初から幸せのひと時を知らない方が良いのいでは、とも思うのですが、幸せな思い出があるから辛い事にも耐えられるとも思い・・・心揺れる番人です。

あ、この歌は番人が古典の勉強をちゃんとしていた訳ではけっしてなく、実は「絶えて数学のなかりせば」とか「英語のなかりせば」などと苦手なことを当ててはふざけていたことで妙に頭に入っているだけなのですが・・(^_^;)

では、結びは桜の前の花便りです。

事務局の庭にあるあんずの花が咲きました。

KUMIKOのアプローチにもフキノトウが咲き

土筆がいっせいにのび始めました。

新い季節が始まります。
KUMIKOでは、今年も木の家講座を開催します。
3年目です。
今年は樹木医さんや林業家さんに加え、農学博士や建築家もお呼びします。
ご期待ください。
詳細は近々掲載しますね。

では、また来週。
今週があなたにとって素敵な1週間となりますように・・・・。

福島の木の家KUMIKO番人より