KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります

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2020年10月31日

原生の森でパワーを頂く・・・森の講座9月

秋深まりゆくKUMIKOです。

空が高い

窓から差し込む日差しが庭の紅葉を映し、リビングも茜色です。

杉の床にのびるヤマボウシの長い影

 
 
今回は先月行われた原生の森の回の報告です。
9月は毎年爽やかな初秋の森に癒される人気の回です。
今年も千年の歴史ある神社のパワーと、森の木たちからのフィトンチッドをたっぷりと頂いてきました。

まず迎えてくれるのが樹齢300年以上といわれるカツラの古木です。

カツラの古木

ハート形の葉っぱは甘い香りがします。

甘い香りのハート

神様に会いに行く前の手洗いです。
菅川は伊勢神宮の五十鈴川と同じ意味を持つ川です。

思わず冷たい!と声が上がる山からの伏流水です

この杉たちの間を通ると、心が静かになっていきます。

鳥居が小さく見える杉の古木たち

杉は神様と密接に繋がっている樹木です。
例えば奈良の三輪山はご神体が杉そのものなのだそう。

樹齢500年以上


参道は人の手で整えられますので、この辺りでは自生しないヒノキもあります。
ヒノキ、サワラ、ヒバ(アスナロ)と似ていますので、違いを教えて頂きました。

ヒノキの葉


サワラはヒノキと似ていますが、香りが無い事から寿司桶に使われます。
桐の次に軽い材です。

サワラの葉


良い香りのヒノキチオールは実はヒノキには含まれておらず、アスナロに含まれており、住宅にすると3年は蚊が入らない、白蟻も死んでしまう(!)のだそうです。

アスナロの葉

境内には栃の木が沢山有り、この時期は大きな実が降ってきます。
当たると車の鋼板が凹むほどです。

栃の実(左)と実を覆っていた皮


栃の実は会津の郷土料理として知られる栃餅になりますが、
実は、栃の実にはサポニンやタンニンが含まれていて餅として食せるようになるまでにはたいそう手間がかかるのだそう。
動物もこの成分のせいで沢山は食べられないとのこと。
しかし、その成分を生かして、水と砕いた実とを混ぜるとこのように泡立ち、石鹸になるのです。
餅といい、石鹸といい、人の知恵ってすごいと毎年思います。

栃の実と水を混ぜて泡立つ石鹸に

境内にはイチイの木も多くあります。
イチイは位を意味するもので、高貴な方が胸の前に持つ笏に使われたことからきた名前です。
聖徳太子像から想像できるでしょうか。神主さんも持っていますね。
それで、神社の境内で良く見るとの事。
ツンツンして痛そうですが、触るととても柔らかい葉です。

もみの木の葉に似ていますね

この3本の大木は、サワシバ、ハリギリ、ミズナラです。
扇を広げたように生えている絶妙なバランスに感心します。
この山奥の境内だから、ここまで太く育つことができたのだろうとのこと。
ミズナラは北海道が主な産地ですが、今は少なくなっていて貴重な木です。
ここは日本海側の気候ですので、境内には古木が風格ある姿を見せてくれています。

扇状に生える古木たち

このサワシバは沢の側に生える事からサワシバと葉っぱを示しながら。

サワシバの葉

杉は建築にも使われますが、料理もお風呂を炊くのも暖をとるのにも大事な燃料でした。
しかし、戦争で山は丸裸になります。
そこで戦後、丸裸になった山々に日本中で杉を植えた事から苗木が足りず、日本海側の気候に合った裏杉も、太平洋側の気候に合った表杉も一緒くたになったのだと聞きました。
本来ならばこの地で育つ杉は裏杉なのですが、表も見ることになるのはそんな理由があるのだそうです。

葉っぱが開いているのは表杉です


葉っぱが閉じてみえるのが裏杉です

様々な種類の樹木が入り混じる千年の森を見た後に、突然表れる杉だけが林立する人工林。
天然林と人工林の違いが良く分かる場所です。
この辺りが森の講座のテーマになります。
なぜ、日本中に杉林があるのか?なぜ、今建築に杉を使うのか?
歴史と暮らしと地球環境が絡み合う、その理由を10月11月12月と少しずつ紐解き、伝えていきたいと思います。

郡山市有林です

 
 

暑い暑い夏から一気に寒くなりましたね。
一向に収束する気配のないコロナ禍の中、風邪で熱を出したら大変です。
マスクが足りていることが安心感に繋がっているような気がしますが、手洗い、うがい大事ですよね。
どうぞ、なお一層のご自愛を。
ではまた来月お会いしましょう。
ご機嫌よろしゅう。

ふくしまの家KUMIKOの番人より 2020.10.31

 
 

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