先日、KUMIKOリビングの真ん前にあるヤマボウシの中でメジロが2匹遊んでいました。
庭に樹木があるとこんな素敵な出会いにしばしば遭遇します。
木陰が涼しい事は経験上分かっていても、庭木と屋内気候の関係にはなかなか結び付かないのですが、庭がプチ森になれば、動物たちとの出会いだけでなく、目に爽やかは勿論、日陰をつくり、風を起こし、屋内の気温を下げてくれるので真夏の暑さがやわらぎます。
今後、夏の気温が下がる事が期待できない今、大事な事です。
KUMIKOが建ったばかりの頃、庭に樹木はありませんでした。
樹木は沢山の力を持っています。
例えば、針葉樹が放つフィトンチッドを吸う事で、ストレスが減りリラックスしたり、更に最近の研究では癌細胞やウィルスを攻撃する細胞の量が飛躍的に増える事が分かってきたそうです。
今年も講師はNHK『チコちゃんに叱られる』に森林博士として登場した香川隆英先生です。
まずは森林セラピーとは何ぞや?から入ります。
森林セラピー※とは、科学的な証拠に裏付けされた森林浴のことです。
森を楽しみながらこころと身体の健康維持・増進、病気の予防を行うことを目指すもの、だそうです。(森林セラピーソサエティ※による)
前述しましたように森林浴をするとリラックスしますが、それはフィトンチッドという樹木が発する物質の香りを嗅ぐと脳の活動が沈静化し、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの分泌が抑えられ、野鳥のさえずり、木漏れ日の景色といった五感を刺激する環境要素が自律神経活動をリラックス状態にするから、なのだそうです。
因みに「森林浴」は海外でもシンリンヨク:Shinrin-yokuで、日本語が世界に通じるとのこと。
森林セラピーは日本発祥なのです。
そんな解説を聞き、軽く準備運動をし、出発です。
ここから鬱蒼とした(ように感じられる)樹林の中に入って行きます。
デッキから階段を下りて行く導入部が、なおいっそうワクワクドキドキ感をもたらしてくれます。
森の道は小川に沿ってあります。
ここは水がサラサラと流れる、本当に小さなせせらぎです。
さあ、まず最初の五感刺激はせせらぎの音、聴覚刺激です。
この小さな水音が、耳に心地よい刺激を与え、リラックスできるのです。
ほんのちょっと山道を登り、少し息が上がったところで休憩です。
森林セラピーは山頂を目指す登山ではありません。
森の環境要素を全身で吸収すること、そのため無理せずゆっくり歩きましょう。
森の中で安全な落ち着けそうな場所を見つけて、座ったり横臥しましょう。
深くゆっくりと深呼吸し、鳥のさえずり、風のそよぎを聴き、何も考えず今ここにいる自分だけを意識します。
ここは特にアカマツの多い林です。
中央のアカマツは樹齢百年以上。
風格ある巨樹は癒し効果が高いです。
いよいよ4番目の五感刺激、フィトンチッドの香りです。
フィトンチッドはヒノキ、アカマツ、スギなどの針葉樹から特に多く発せられます。
心が落ち着き、自然に深呼吸したくなります。
座観で落ち着いた後の笑顔です。
※特定非営利活動法人 森林セラピーソサエティ<森林セラピーとは?>
https://www.fo-society.jp/therapy/index.html
KUMIKOでは紫陽花がまっさかりです。
今年の梅雨はかつてない大雨が災害を引き起こしました。
被災された方々にはお見舞い申し上げますと共に、一日も早く元の暮らしが戻りますよう、心よりお祈り申し上げます。
どうか、この夏が酷暑となりませんように・・・。
雨また雨の日々ですが、どうぞお身体大事にお過ごしください。
また来月お会いしましょう。
ご機嫌よろしゅう。
ふくしまの木の家KUMIKO番人より 2020.7.31
KUMIKO展示場 の営業は
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二級建築士・インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・照明コンサルタント・福祉住環境コーディネーター・
ふくしま家づくりマイスター。ハウスメーカー勤務を経て現職。
<森林、樹木と木の家SDGs講座>案内人。