KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります

KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります
2019年10月31日

台風19号から3週間、須賀川頑張ってます

台風19号が上陸してから今週末で3週間となります。

「千年に一度レベル」の雨量だったとの新聞報道に、「まずまず」などと言ってはいられないのでは、とやはり思います。
同じ思いの方は少なくないらしく、本日のみんゆう世相川柳に
『「まずまず」で人が流され家沈む(いわき市 猪狩泰英氏)が掲載されていました。
こんな非常事態の時は茶化すことも大事かもしれません、思わずくすっとなり、涙がじわっ、でも川柳に留飲を下げ、元気を貰いました。

あれから、地元のラジオ局「ラジオ福島」のリクエストタイムには、備えや避難の時期を反省しつつ、被災した方へのお見舞いや、励ましの便り、頑張っている便り、どんなふうに片付けたかや、こんな風に復興した、という報告の便りが次々と寄せられています。

おばあちゃんからのお便りには、お孫さんの作文に「僕は、また台風が来ても負けません。」とあったと書かれていました。
「私たちは諦めない、それが福島」と鼓舞するお便り、「震災を乗り越えた私たちは強い!」と言い切るお便りもありました。

お店の方が、頑張って再開したニュースもありました。
いわき市好間町にあるジャンボシュークリームで有名な白土屋は、被災した方やボランティアに来てくれた方々に甘いものを食べて貰いたいと、浸水被害にあったにも関わらず1週間で店を再開させたそうです。

(左)ジャンボシュー(右)超特大ジャンボシュー

元気になれる曲のリクエストも沢山届いています。
「負けないで」
「明日があるさ」
「願い」
「愛は勝つ」
「夢をあきらめないで」
「栄光の架橋」
少しでも元気になってもらいたい、応援してるよ!とのみんなの切々とした想いが伝わってきて、聞いているだけであったかい気持ちになり、本当に励まされています。

朝ドラの主題歌にも毎日元気を貰っています。
「ほら 笑うのよ 赤い太陽のように♪
いつの日も 雨に負けるもんか
今日の日も 涙に負けるもんか♪」
台風にも大雨にも負けないぞ、と毎朝言ってもらっているようで、聞くたびジワッときています。

KUMIKOのある須賀川は、阿武隈川と釈迦堂川、それに付随する支流・下水の氾濫で、町の大方に避難勧告が出ましたが、現在は道路に溢れていた被災ゴミも片付きつつあります。
安積永森から矢吹まで不通だった東北本線も再開通し、田村町で通行止めとなっていた49号線も片側交互通行まで復旧しました。

11月9日には400年続く須賀川の一大イベント「松明あかし」が行われます。
これは、何があってもやらなくてはならないのだそうです。
実施しないと何かが起こるとか。
被災した知人たちが「爺ちゃん婆ちゃんたちがそう言っていた」と一人が言うと「んだんだ」とみな嬉しそうに言ってました。
そうです!震災の年だって他県の方を始め、沢山の方々の協力で実施できたんですから頑張らねば、です。
みなさん、見に来て下さい。
見ごたえありますよ!

昨年の松明あかしの写真です。KUMIKO番人撮影

被災したクライアントさんを訪ねましたら、
「『風と共に去りぬ』って映画があるけど、水と共に去るだよ」と笑って言ってました。
名言です。大袈裟と言われそうですが…。
別のクライアントさんは
「みな、片付いたら次は何をすべきかと、すでに明日のことを考え出しています、人は逞しいですよ」と。
やっぱり、「私たちは諦めない、それが福島」で「震災を乗り越えた私たちは強い!」でしょうか。

今回、多くの方から安否を気遣う連絡を頂きました。
改めて、心よりお礼申し上げます。

須賀川市街地からKUMIKOへ繋がる県道母畑須賀川線の小作田橋はまだ復旧していませんが、空港道路経由で来ることができます。
詳しくは↓「KUMIKO展示場へのアクセス」を参照ください。
https://earth-family.co.jp/archives/2944
震災の折もそうでしたが、中にいますと、変わらず穏やかで暖かで、ほんのちょっと先が川ではなく湖になっていたことが嘘のようです。
どうぞ片付けに疲れた方、寛ぎにお出でください。
お待ちしております。

10月20日のKUMIKOです

近くで桜?が咲いていました。
季節外れでも花を見ると癒されますね。

桜?