先週はKUMIKO木の家講座<千年の森からパワーをもらおう>の回でした。
台風17号の北上する中、もしかしたら雨と風で実施は無理かもしれないとハラハラしましたが、
参加者さんの「雨の森も良いものですよ。森の喜びのシャワーです!」の言葉に背中を押され、決行しました。
今回のテーマは、4~6月に行った太平洋側の温暖な気候の森の植生との違い、日本海側の寒冷な気候の元育つ樹木について知って頂くこと。
そして、緑豊かな森林の中には、自然が作り上げた天然の森と、人が暮らしていくために人が植えて育てた人工の森の2種類があることを知って頂くこと、の二つです。
今回の会場は郡山と会津の境にある隠津島神社。
徒歩で参拝した頃はどれほど時間がかかったことだろうと思うほど、最初の鳥居から本殿までは遠く、車でも暫く走ります。
参道はほぼ上り坂。進むほどに鬱蒼とした木々に包まれ、如何にも峠といった趣の曲がりくねった場所に来たら、道脇に滝が見え、境内到着です。
境内にはご神木の杉を始め、樹齢300~400年くらいという栃の木やカツラの木、寒い地方の樹木ミズナラ、ブナたちがそこここにいます。
巨樹はどうしてこうも私たちを圧倒しつつも暖かでおおらかな気持ちにさせてくれるのだろうと、何度来てもその都度新鮮な気持ちで感動させられます。
今年は季節の巡りが遅く、夏の暑さが残っていて、
紅葉にはまだ早かったのですがホンの一部赤くなった葉を発見しました。
鎮守の森を流れる滝です。
山の伏流水が滝となって、森の爽やかさを引き立てています。
水辺を好むというサワグルミに今年も逢えました。
最後に、郡山市有林(人工林)の前でパチリ!
鎮守の森とは木が違いますよね。
来月は林業の現場で、人工林の木の伐採と植樹された現場を見学します。
人の手で植え、管理し、育てた森は、木を伐って市場に出し、伐った後にまた植える。
この循環を、多くは50~100年単位で繰り返します。
この循環、管理がきちんと行われれば、大雨による倒木被害を軽減することも可能なのです。
補足しますと、
“管理”とは、除伐や間伐、枝打ち、下草刈りなどです。
間伐がしっかり行われれば、1本1本の木にお天道様の光が充分当たり、樹木が強固になり(幹が太くなり、風や雪にも折れにくくなる)、根をしっかりはる事ができ、結果、土砂が流出するのを防止する機能が高まります。
それにより、倒木の危険性も少なくなるのです。
そうして管理された森は、私たちに様々な恩恵をもたらしてくれます。
来月の講座「山の命の巡りを見ようⅠ」は山で林家さんより林業の様々なお話しを伺い、木の伐採される様子を見ます。
木が切り倒される瞬間は本当に神聖な気持ちになります。
来月の講座をどうぞお楽しみに!
さて、朝晩冷え込むようになりましたね。
昼間との温度差が大きく、さらに日ごとの温度差も有りでインフルエンザが早や流行の兆しとのこと。
どうぞ、ご自愛くださいますように。
では、ご機嫌よろしゅう。
追伸
ちっちゃな美術館こはらだ日和では秋の展示が始まりました。
10月1日・15日(2回連続)にはヨガの体験教室も開催されます。
ヨガに興味はあるけど始めるのを迷っていた方、初心者ウエルカム!だそうです。
思い切って初めてみませんか?
ふくしまの木の家KUMIKO番人より 2019.9.29
ふくしまの木で造る木組みの家KUMIKO
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二級建築士・インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・照明コンサルタント・福祉住環境コーディネーター・
ふくしま家づくりマイスター。ハウスメーカー勤務を経て現職。
<森林、樹木と木の家SDGs講座>案内人。