KUMIKOでは紫陽花が咲き始めました。
今月の木の家講座は森林セラピーです。
6月の回は梅雨に入らないうちにと、6月に入って早々に実施しました。
セラピー直前には30度を超す季節外れの暑さが続きましたが、
安達太良山の山腹は暑くもなく寒くもない、ちょうど良い気温で、過去最高のセラピー日和と講師の香川先生と話しました。
香川隆英氏にはつくば市の森林総合研究所から毎年おいで頂いていますが、NHKの「チコちゃんに叱られる」にも出演された農学博士です。
チコちゃんには森林博士と呼ばれていました。
安達太良山です。
これから山腹に向かいます。
セラピーの前にはストレス度合いを測り、戻ったらセラピーでストレスがどのくらい減ったかをまた測ります。
香川先生より森林セラピーについてざっくり説明を聞いた後、出発です。
まずは木陰で準備運動をします。
せせらぎの音と木漏れ日についてのお話しを聴いています。
せせらぎは聴覚の刺激、木漏れ日は視覚の刺激です。
「刺激」と言いますが、いずれもセラピーの癒しの一つです。
バンゴンソウとクリンソウです。
山の湿地に咲く花が満開でした。
小川や滝からはマイナスイオンと触角の刺激を頂きます。
小川を渡った先は突然の登り路です。
先が見えないので、
ここを登った先には何があるのだろうとワクワクドキドキする場所です。
上り坂で息が上がった後に現れる針葉樹の林。
ここで、番人が森林セラピーで一番好きな座観を行います。
森のニオイに包まれ、林の中で寝っ転がるのです。
ウルシに気を付けて
おのおの心落ち着きそうな、好きな場所を見つけ、
針葉樹の林の中でも王者の風格、百年は生きているだろうアカマツを見上げて、寝っ転がります。
森の香りに包まれ、松の根元から空を見上げ、頭を空っぽにする時間は本当に気持ちの良いものです。
これは横臥の刺激といいます。
ここではなんにも考えない、頭を空っぽにする事が大事、と思っています。
香川先生によると森のニオイは木や草や苔、土のニオイで構成されているとのこと。
中でも樹木が出す成分のフィトンチッドは脳の活動が沈静化し、ストレスホルモンの分泌が抑えられ、ストレスが減るのでリラックスするのだそう。
フィトンチッドは針葉樹が一番出しているのだそうですよ。
暫く寝っ転がった後、森の深呼吸をします。
深く深く息を吸い、肺まで空気を入れて、ゆっくりとはきます。
皆さんのスッキリした顔を見るのがなにより嬉しいKUMIKO番人です。
更に進むと突然視界が開けます。
下界を見下ろせるここがまた最高です。
「智恵子のほんとうの空」です。
(高村幸太郎「智恵子抄」『あどけない話し』より)
遠景の刺激です。
そして、最後にもう一度ストレス度をチェックし、セラピー終了です。
お天気、気温に恵まれ、和気あいあいと楽しく歩き、
過去最高に爽快感を満喫した(ストレス度が下がった)ような気がする森林セラピーでした。
次回の<森の木が家になるまで>第4回は暑い夏を避け、蛇や蜂を避け、9月22に行います。
郡山の一番西、会津との境で1300年の歴史を持つ古い古い鎮守の森でパワーを頂きながら、天然林と人工林と滝を巡ります。
ところで、安達太良山麓で味わったセラピー効果を杉の家でも体感できるそうです。
今月オープンしました「こはらだ日和」は福島の杉で造られています。
初夏を感じる絵画とフラワーガーデンが爽やかです。
機会がありましたら美術鑑賞とプチセラピーをお楽しみください。
次回は「ちっちゃな美術館 こはらだ日和」についてご報告したいと思います。
朝晩と温度差が大きいのでどうぞお身体大切にお過ごしください。
ご機嫌よろしゅう。
ふくしまの木の家KUMIKO 番人より
ふくしまの木で造る木組みの家KUMIKO
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二級建築士・インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・照明コンサルタント・福祉住環境コーディネーター・
ふくしま家づくりマイスター。ハウスメーカー勤務を経て現職。
<森林、樹木と木の家SDGs講座>案内人。