KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります

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KUMIKOの番人が日々を綴ります
2012年10月13日

☆がん検診☆

寒露も過ぎ、人肌恋しい季節となりました。
晩酌が冷えたビールから熱燗になる時期ですね。
KUMIKOの庭木も色づき始めています。

私事ではありますが、先日生まれて初めて癌の検査を受けてきました。
早期発見に勝るものなしと知ってはいても、なかなか時間を作って行く気にはなれないものです。
まして?痛みなど自覚症状があると怖さが先に立ち、行けないものです。
きっかけは、癌で逝った身内の一周忌でした。

故人はまだまだ若く、それゆえ進行も早かったので見つかってから1年持ちませんでした。
看病(何もしませんでしたが)の後の喪主としての務め、それに東日本大震災も重なり、立ち止まる間もなく無我夢中で過ごした2011年でした。
一周忌というのはそれをゆっくりと振り返ることができる大切な行事?しきたり?なのだと改めてしみじみ思いました。

朝に晩に遺影に手を合わせつつも、誰かと故人を偲び語らうのは残された者にとってもとても慰められることなのだと思いました。
広いお堂に響く読経の声を聞きつつ、過ぎた日のことをあれこれ思い、
お墓参りののち、精進料理を頂きつつ、過ぎた日の事を語り合い、
何もしてあげられなかったという悔やみを聞いてもらう。

そういえば、お葬式に「お悔み申し上げます」と言いますが、後悔の「悔」なのですねぇ・・・。
今回、たった二人での法要でしたので余計に静かに語り合えたのかもしれません。

それにしても癌の検査。絶対クロだと覚悟して行ってシロと言われた時のホッとした気持ち。
思い込みが激しいと笑われそうなこんなことを書くのは、皆様に是非気軽に癌検診を受けに行って頂きたいからです。

実は一周忌がきっかけと書きましたが、それ以上に思い切って行けたのは友人たちのチカラが大きいと思います。
不安や痛みを白状する私に「ついて行ってあげるからすぐ行こう」と言ってもらえたことが跳び箱の前の踏み板になりました。

今年、当事務所でお世話になっていた設計さんがやはり癌で亡くなりました。
やっぱり、クロだと自覚していて、だからこそ、行けなかったらしいです。
とても気持ちわかります。

どうぞ、なかなかふんぎれない方、早期発見が痛みも出費も(!)少なくてすみます。
ぜひ思い切って行ってみてください。

暑くもなく、寒くもない、外出にはとても気持ちの良い季節です。
こんな時期の方が気楽に行けそうです。

すっきりすると景色もよりいっそう綺麗に見えること請け合いです。
紅葉狩りも楽しめます。

では、素敵な一週間をお過ごしくださいね。

福島の木の家KUMIKO番人より