KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります

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2012年08月09日

KUMIKO便り 2012.8.9 ☆玉川村山小屋地区 豊年盆踊り☆

残暑のみぎり、皆様いかがお過ごしですか。
7日の立秋が過ぎて、だいぶ朝晩に涼しさを感じるようになりました。
寝苦しさがずいぶん和らいだのではないでしょうか?

先回載せましたグッドデザイン賞。幕張メッセまで2次審査のプレゼンを持って7月23、25、26日行って参りました。
この頃が暑さのピークだったような気がします。

25日、夜の8時になってもまだモア~という熱い空気のままでした。
これではクーラーをつけなかったら、部屋にいても熱中症になるのも頷けます。

往復の首都高からは光化学スモッグに霞んだスカイツリーが見えました。スモッグは気温が高いほど出ます。
23日は前の週から続いた涼しさが残っていて、スモッグはさほどではなく見やすかったのですが、25、6日はカスミの中でした。
写真がイマイチですので、代わりにとっても綺麗だった帰り道の常磐道の夕焼けをどうぞ。


帰りの常磐道で見た夕焼けです。

さて、来週はお盆ですね。盆踊りには行かれますか?
この度、KUMIKOの棟梁が盆踊り用の櫓を作りました。
以前使っていたものが60年経っているので、修復より、新品をとなったとのこと。

屋根には見事な雲が掘られ、豊年を祈る気持ちが素朴に湧いてきます。
曲尺を駆使した四方転びの術を活用した難しい技の建築です。

これは、私が学生時代に聞いた話ですが、大工が一人前になった証しにつくるのが、この技を使った踏み台だそうです。
大工が家を完成させた時にお施主さんにこの踏み台を作ってプレゼントするのだそうです。
むか~し、おばあちゃんの家で台形の木の踏み台を見たことはありませんか?足の部分に月形に穴が開いていたりします。
台形のナナメがちゃんと曲尺を使いこなしてないとできない、難しい勾配のものを繋ぎ合わせる素晴らしい技です。
櫓はその踏み台の巨大判です。

こういった匠の技が見られるのはなかなかありませんので、お時間がありましたら、玉川村の盆踊りにぜひご参加ください。
盆踊りは8月14、15日、山小屋コミュニティセンターで行われます。
まず、14日には17時より櫓の点灯式。そして餅まきをしてからいよいよ盆踊り。
15日は19時より盆踊り大会です。懸賞付きの仮装盆踊りも行われるとか。


玉川村山小屋地区コミュニティーセンターは立派な瓦屋根の建物です


後ろは山。真夏の青空がきれいです。


雲の彫刻にご注目ください。棟梁作です。


この角度が曲尺を駆使した技です。


祭りが終われば全ての部材がバラバラに解体できる素晴らしい日本の伝統構法です。


夏の故郷の風景が広がります。

では、睡眠と水分をたっぷりとって熱中症に気を付けて、良い1週間をお過ごしくださいね~。