今日は立冬です。
暦通り、朝晩冷え込んで参りました。
風邪などひいてないですか?
KUMIKOでは先週からストーブを焚き始めました。
KUMIKOがほっこりとした空気に包まれる季節の到来です。
今冬のトレンドは電気を使わない暖房器具+ウォームビズだそうですが、薪ストーブに太陽熱利用のKUMIKOはまさにトレンド住宅です。
トレンドはさておき、火を見ながら薪をくべたり空気の量を調節するのは気持ちが穏やかになる良いものです。
写真はKUMIKOの庭の秋景色と須賀川の紅葉です。
この夏は暑かったので例年より鮮やかさが少ないような気がしますが、やっぱり、この美しさには魅了されてしまいます。
ところで、久々に震災のお話しです。
3.11の大震災は、日本列島を乗せたプレート(岩板)と、その下に年約8センチ(!!)沈み込む太平洋プレートとの境界で蓄積されたひずみが解放されて起きたそうですが、その解放されたエネルギーなどを分析し、GPS(全地球測位システム)から算出した年間ひずみ蓄積量で割り出したら、438年の間隔で巨大地震が起きているとの推計が出たと、先月、静岡で行われた日本地震学会で発表されました。
KUMIKO便りで、以前この度の大震災を千年に一度、と書きましたが、一気に半分以下の頻度になってしまったのですねぇ。
そしてもう一つ、学会発表に、KUMIKOの事務局のある郡山市とKUMIKOの建つ須賀川市について興味深い報告がありました。
何度も書いていますが、郡山・須賀川は津波の被害ではなく、純粋に地震波による家屋倒壊等の被害が甚大です。
県災害対策本部によると、全半壊の棟数が、郡山では県内最多の2732棟、須賀川はそれに次ぐ、1124棟とのこと。
浜の方では、津波の被害はあっても、揺れによる被害が少なかったのに対し、こちらは家屋倒壊、地盤沈下による被害が多く、7か月経った今は解体に依って更地がそこここにできてしまって、それが寂しい風景を作り、復興へ向かう気持ちを萎えさせるものとなっています。
地震学会での報告は、KUMIKOの直ぐ近くの玉川村出身の東大大学院生の小林達也さんの調査によるもので、郡山市~矢吹町の甚大な家屋への被害は古代に郡山湖があった地域と一致するというものでした。
郡山湖の大きさは猪苗代湖の約3倍以上の面積だそうですが、2万3千年前までに大部分が沼地になっていたにも関わらず、だそうです。
須賀川は、400年前に伊達正宗に滅ばされた二階堂家の城のお堀跡に沿って家屋、道路の被害があると書きましたが、2万年もの年月が経ってもなお、影響があるということに驚いています。
こんな地盤の地域で安全な住まいを建てるためにはどうしたら良いのか、今、色々調べて対策を講じている最中です。
現在設計打ち合わせ中のK邸にご注目ください。
二級建築士・インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・照明コンサルタント・福祉住環境コーディネーター・
ふくしま家づくりマイスター。ハウスメーカー勤務を経て現職。
<森林、樹木と木の家SDGs講座>案内人。