KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります

KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります
2017年07月31日

四つ葉のクローバーはよく踏まれる場所に生える、らしい・・・

一雨降るごとに雑草がものすごい勢いで伸びています。
KUMIKOでは、22mの長ーいアプローチに敷かれたレンガの隙間から生えてくる雑草が手強い!
抜いても抜いても次から次へと生えてきて、負け続けております・・・。

特に強敵は雑草の王様アメリカ原産のセイタカアワダチソウ。
庭中そこかしこに生えてきて、これが実に手ごわい!

一面黄色になった原っぱや土手を見ると、彼らは日本産の植物を駆逐し一人勝ちしているような気がします。
これは、セイタカアワダチソウが根から毒を出して他の植物を枯らしてしまうことから起こっている現象なのだとか。
テレビで静岡大の稲垣教授が言っていました。

でもこのセイダカアワダチソウ、面白いことに周りが枯れてしまうと、ライバルがいなくなったことによって今度は自分の毒で自分が枯れてしまうのだそうです。
一人勝ちはできない仕組みが自然界にはあるのですなぁ…。
※豆知識:日本では免疫のない国産植物が負けてしまうのですが、古里のアメリカでは他の植物も一緒に進化してきたから負けないのだそうです。

さて、雑草って抜いても抜いても生えてくるイメージがありますが、稲垣教授によると実は種を蒔いて育てようとすると一律に育たないのだそうです。
同時に種を蒔いても、勢いよく伸びる草がある一方、まだまだ芽を出さないものもあるのだそうで、てんでバラバラ。
同じ条件、同じ環境なのにです。

これは、花や野菜では有り得無い現象なのだそうです。
それが「個性」とのことで、人間界でも「個性を育てる」とかよく言いますが、「個性は尊重するもの」なのでしょう・・。
 
ところで、雑草の一つ、四つ葉のクローバーは幸せのシンボルのような存在ですが、KUMIKOがオープンした翌年の2011年、震災のあとに庭で2つも見つけました。

震災からの復活の兆し??KUMIKOの未来(人にも自然にも優しい建築)への応援??と、小躍りしましたが、面白いことに、四つ葉のクローバーはよく踏まれる所に生えるらしいのです。

「雑草のような人」といったら踏まれても踏まれてもへこたれずに復活する、というイメージがありますが、
雑草は踏まれたらそれなりに横に向いたり、ちっちゃくなったり、変形したり、してしまうのだそう。(稲垣教授)
それで、三つ葉が変形し、四つ葉になるらしいのです。

あれ以来、四つ葉にはお目にかかれていないのですが、そんな話を聞いても、あの時のクローバーは震災なんかにヘコたれるんじゃない、めげずに生き延びよ(仕事に励め?)という天からの啓示だった!と勝手な解釈をしているKUMIKO番人です。

本当にあの震災直後はどうしてよいかわからず、不安不安不安の毎日でした。
でも、そんな時でもKUMIKOにくれば不思議と心穏やかになり、ナンとかなると前を向けたものです。

それはKUMIKOの床や壁や天井となっている杉の持つ力にもよるのかもしれません。
杉は正倉院のお宝を1300年持たせたほどのパワーを秘めた日本にしかない木です。
お宝は杉で作られた辛櫃(からびつ=箱)に大切に収めれていたことで、1300年色褪せず、虫に食われず、持ったのです。

杉は優れた調湿機能と防腐性でお宝を守り、千年の時を越えて鮮やかな色彩のままの宝物を今の世に見せてくれていますが、人にも同様に、優れた断熱性で暑さ寒さをブロックし、アレルギーの元となる化学物質を吸着し、フィトンチッドの香りで癒してくれる、素晴らしいパワーを持った木なのです。

フィトンチッドには、ストレスを軽減させ、リラックスをもたらす力、癌細胞やウィルスを攻撃するNK細胞を増やすことで癌やインフルエンザに対する免疫力を上げる力があることが研究により解明されていて、その力は製材され、家になっても発揮され続けるのです。
また、KUMIKOの木組みの構造や杉の粘り強い特性からマグニチュード9・震度6強の地震に対しても全く家が歪むことなく、物が落ちたり移動する事も無く(これが本当に有難かったです)、余震に揺られ続けても何事も無かったように居られた、家に対する安心感も大きかったのだと思います。
これらの様々な機能がミックスされ穏やかな居心地をつくり、かつて経験したことのない震災からの不安を和らげてくれたのだと今では思います。
 

さて、今日は一日雨と晴れ間が繰り返されましたが、杉に包まれたKUMIKOの中で安定した温湿度の元、穏やかに過ごすことができました。
どうぞこのえもいわれぬぬくもりと居心地を味わいにおいでください。
リビングから見える景色は目にも優しい万緑色です。
しばし、雑念を忘れぼーとするのも大切です。

酷暑が続くかと思うと、妙に涼しい日があり、なかなかついていくのが厳しい気候です。
どうかお躰大切にお過ごしください。

ではまたお会いしましょう。
ご機嫌宜しゅう。

ふしまの木の家KUMIKO 番人より

 

ふくしまの木で造る木組みの家KUMIKO
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