KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります

KUMIKO便り

KUMIKOの番人が日々を綴ります
2015年05月17日

☆青葉繁れる☆

昨日の雨のお陰で、薫風爽やかな気持ちの良い日曜日です。
KUMIKOへの通勤路を囲む田んぼではあちこちで田植えの真っ最中です。
(遙かに安達太良山を望む1本道はリンゴ畑とナシ畑とモモ畑と田んぼに囲まれた最高に気持ちの良い通勤路です)

水がはられた田んぼって「水を得た魚」もとい水を得た田んぼ。
へんな日本語ですが瑞穂の国日本を実感する景色の中を走っていたら思わずこんな言葉が浮かんできました。

KUMIKOの建つ須賀川大東地区の晩春は、梨・林檎・桃の白と桃色の花で彩られ、花が終わると田んぼの水が輝きます。
そしてあっという間に稲で一面の早緑になり、初夏に移り変わっていきます。
KUMIKOは須賀川中心街から車で15分程のところですが、この15分間に車窓から望める景色で俄然気持ちが高揚してきます。

昨年は見逃してしまったミルキーヤマボウシの花が咲き始めています。
リビングの真ん前にある樹です。
この樹があるかないかでずいぶんリビングの居心地が変わってきます。

一般に見られるヤマボウシは白い花(実際はガクだそうです)ですので、薄緑の花はめずらしく、より一層可憐に見えて番人はとってもに気に入っています。

落ちた種から萌芽したヤマボウシの子供達がたくさんすくすく育っていましたので、庭工事の前に頑張って鉢に移植しました。
新築したお客様の庭にお裾分けできたらと思い、せっせと水やりに励んでいます。
すでに何本か貰われて行きました。
こうして、命が繋がっていけば素敵です。

どんな命でも同じ大切な命です。
長いこと、捨て猫や捨て犬達を拾ったり、或いは引き取って、育て、人を信頼できるようになったら里親さんに差し上げる、ということをしておりました。
敢えて(ペットショップから)動物を買わずに、行き場のない子達のために家を庭を空けておく。

動物達が何頭もいると住み分けが難しそうですが、乳飲み子を大人(犬・猫)が世話をしてくれる等、人が心配するより案外大丈夫なものです。
案ずるより産むが易し、はちょっと違うけれどどうにかなってしまうものです。

虐待されていた子が次第にのびのびとしていく様を見るのは本当に嬉しいものです。
犬と猫が鼻をふんふんと寄せ合い(動物特有のしぐさです)並んで散歩する様子は、例えその時リードをもっている人間に鬱屈した思いがあっても、ほのぼのと幸せな気持ちにさせ、我知らず微笑んでいるのを経験したものです。

そうなると、家そのもののプランもトイレや寝床の配置、入ってこられたらいけない場所はどう作るか、また、庭は犬猫のために、どう柵を巡らせばリードを付けなくても飼えるかの知恵を絞るようになります。
陽当りや風の向き、近隣、道路との関係を熟慮しなくてはなりません。
これはなかなか楽しいプランニングになります。(人の住まいより楽しいかも?!)

もしかしたら、いやいや多分本職のICよりもそちらの方が好きかもしれません。
家を新築したら動物を飼いたいと思っていらっしゃる方、ペットショップを覗く前に保健所を訪ねて頂けたら嬉しいです。
或いは動物病院を訪ねてみると引き取り手を探している子達がいるかもしれません。
1匹でも命が助かってくれたらと、切に切に願っています。

来週は木の家講座で里山の新緑を愛でながら歩きます。
ヤマボウシの花が実はガクだとか、めしべとおしべの神秘とか知らなかったことを知るのは楽しいものです。
2~3時間程ですので興味のある方はぜひお問い合わせください。

1年で一番爽やかな季節です。
身体にとっても楽な気候の時。カラダが楽な時ってココロも楽です。
どうかあなたが心穏やかに過ごせますように。
ではまた来週お会いしましょう。
ごきげんよう。

福島の木の家KUMIKO番人より