KUMIKOの近くではリンゴの花が咲き始めました。
梅に始まり、桃、林檎、梨と次々と果樹の花がリレーしていきます。
何年見ても見飽きる事の無い美しい風景です。
田んぼに水が張られ、カエルも鳴き始めました。
KUMIKOではアオダモの白い花が涼やかです。モミジの花の赤、そしてヤマボウシのみずみずしい緑。
15日は木の家講座2018(フォレストミッション)の初回でした。
予報でもずっと悪天候と出ていましたので当日の朝まで開催を迷い続けましたが、一昨年も同様の春の嵐を経験したこともあり、ドキドキしつつ実施を決めました。
欠席も多いのでは、と覚悟していたのですが開始1時間前から続々とお集まり頂き、私の方がビックリ!
実施場所のせせらぎの小道までは吹き飛ばされそうになりながら歩きましたが、谷間に下りたら風当たりが弱まり、たくさんの春の妖精たちに会う事ができました。
まだ冬枯れの木もあります。芽吹き前の今だけの景色です。
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カタクリの花です。
二輪草。二輪目の蕾が花に寄り添って可憐です。
ヤブレガサはクスッと笑いを誘います。
珍しい白いスミレ。エイザンスミレです。
エンゴサクの淡いラベンダー色が優しい。
樹木の幹に咲くすみれです。まさに「置かれたところで咲きなさい」
最後にトリカブトも。ニリンソウの葉と似ていますね。これを見分けることは誤食を防ぐため大事な事です。
皆様しっかり重装備でご参加くださいました。さすがです。
実は、今年は定員以上の人数で実施しています。
森の散策には少ない人数の方が良いのですが、故あってオーバーさせてしまいました。
昨年は先着順でお受けしましたので、お申込みが後の方は1年お待ち頂くことになりました。
しかしその年は参加可能でも、次の年はどうなるかわかりません。
おめでたい事なら嬉しいのですが、ご病気になったり、介護が始まったり。
そのため、今年はお申込み頂いた方とは一期一会と思い、ギリギリの人数までエイヤッ!とご参加頂きました。
でもちっちゃな花々を大人数で見るのも大変、美しい森の中で大声をあげて解説するのもそぐわず、反省しきりです。
楽しかったと言って下さった参加者さん達に本当に感謝です。
次回5月の回は木の芽吹きを見ます。
今年は季節の移り変わりが早くて新緑が深緑となりそうですが、樹木が発散するフィトンチッドを浴びてスッキリ致しましょう。
この「森の香り」について6月の講師の香川先生がNHKテレビに『森林博士』として出演されていました。
(4/27放送「チコちゃんに叱られる」)
フィトンチッドは樹木が外敵(カビや細菌)から身を守るために発散する成分なのだそう。
フィトンはロシア語で植物、チッドは殺すという意味から、チコちゃんは「森の匂いは殺しの香り!」と言ってました。
殺しと聞くとビビりますが、カビや細菌といった樹木にとっての天敵に対するものですので、多量に摂れば害ですが森に漂う程度の量ならむしろ心身を健やかにする作用をもたらすとのこと。
例えば、脳の活動が沈静化しアドレナリン(ストレスホルモン)の分泌が抑えられることでストレスが減るのでリラックスする、癌細胞やウィルスを攻撃するナチュラルキラー細胞の量が飛躍的に増えるので、病気に対する免疫力がアップする、など嬉しい効果があるそうです。
フィトンチッドに包まれる5月の回をどうぞお楽しみに!
4月18日は旧暦3月3日ひな祭りでした。
ちゃんと暦通り桃の花が咲くんですよ。
KUMIKOの後ろの花桃たちがピンクの綿菓子のようでした。
観測史上初めての気温になったり、急上昇、急降下の春です。
春バテ(!)にもなり易く、ほぅっておくと五月病にも繋がるとか。
どうぞこのGWで躰を休める事ができますように。
では、またお会いしましょう。
ご機嫌よろしゅう。
2018.4.29 ふくしまの木の家KUMIKO番人より
二級建築士・インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・照明コンサルタント・福祉住環境コーディネーター・
ふくしま家づくりマイスター。ハウスメーカー勤務を経て現職。
<森林、樹木と木の家SDGs講座>案内人。